DISEASE 性病の種類

性器ヘルペス

性器ヘルペスとは

性器ヘルペスは、単純ヘルペスウイルスによって引き起こされる性感染症です。 単純ヘルペスウイルスには1型(HSV-1)と2型 (HSV-2)があり、1型は 唇やその周辺に感染する口唇ヘルペスの原因となり、 2型は性器やその周辺に感染する性器ヘルペスの原因となります。ただ、最近はオーラルセックスの普及により、感染部位による区別は次第に曖昧になってきています。

原因

性器ヘルペスは主に性行為により感染します。感染しても免疫でヘルペスウイルスを抑え込んで症状が出ない場合も多くあります。ただし、ヘルペスウイルスは一度感染すると、体内からは消えないため、風邪や過労、ストレスなどで免疫機能が低下するとヘルペスウイルスが再活性化し症状が出現します。このような場合は、感染時期を特定するのは困難です。

症状

性器ヘルペスは感染後2~10日の潜伏期を経て、亀頭や包皮、陰茎に小さな水疱やびらん、潰瘍を形成します。痛みを伴うことも多く、排尿時痛を認めることもあります。

検査

性器ヘルペスの検査には抗原検査と抗体検査の二つの方法があります。
抗原検査は患部の水疱から浸出液を採取し、ヘルペスウイルス抗原そのものを調べます。この検査が陽性の場合は、性器ヘルペスと診断できます。

抗体検査はヘルペスウイルスに対する抗体を調べる検査です。

ただ、ヘルペスウイルスは性器ヘルペス以外にも水疱瘡や帯状疱疹の原因にもなり、過去にこれらの疾患にかかったことがあると陽性と診断されるケースがあります。したがって、抗体が陽性でも性器ヘルペスに感染して陽性なのか、過去に水疱瘡にかかって陽性なのかの判断が難しい場合があります。さらに、ヘルペスウイルスに感染していても症状が長期間出なければ、抗体価が低下し、抗体が検出されないことがあります。そのため、感染していても陰性と診断されます。
以上の理由から、抗体検査は結果が陽性なら性器ヘルペスに感染している、陰性なら感染していないとは言い切れないため、あまり推奨しておりません。

検査のタイミング

抗原検査は水疱が出現していれば、検査可能です。その部分を擦過し浸出液を採取します。抗体検査(血液検査)は感染機会から1ヶ月以上経過していれば検査可能です。

検査費用
結果 LINE・メール・SMS
抗原検査(患部ぬぐい液) 9,900円(税込) 結果20分後
抗体検査(血液) 5,500円(税込) 結果3~6日後
郵送検査 行っておりません
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治療

性器ヘルペスの治療は抗ウイルス薬の内服です。初発は10日間、再発は5日間、薬を内服します。また、抗ウイルス薬の外用剤を使用する場合もあります。

治療費用
抗ウイルス薬の内服(5日) 11,000円(税込)
抗ウイルス薬の内服(10日) 22,000円(税込)

治癒判定

自覚症状の消失をもって治癒と判定します。

予防

性器ヘルペスの感染を予防するためには、性行為(オーラルセックス含む)の際に、コンドームを使用することが推奨されます。コンドームにより感染を100%防ぐことは出来ませんが、感染リスクを低下させる効果があります。また、不特定多数の人との性行為を避けることも重要です。性器ヘルペスは感染してもすぐには症状がでない場合も多く、免疫力の低下などでウイルスが再活性化した時に症状が出現します。過労やストレスに気をつけ、普段からの体調管理が予防にとっても大切です。