ワクチン
現在ワクチン接種は行っておりません。
B型肝炎ワクチン(HBVワクチン)
B型肝炎は、血液や体液を介して感染するウイルス性肝炎で、慢性化すると肝硬変や肝がんの原因となります。B型肝炎ワクチンは、B型肝炎ウイルス(HBV)の感染を予防するためのワクチンで、特に乳児期の接種が重要です。医療従事者や性的接触による感染リスクのある成人にも接種が推奨されます。
接種回数 | 3回(初回・1ヶ月後・6ヶ月後) |
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予防効果 | 高い |
副反応 | 注射部位の発赤や腫れ、しこり、痛み、かゆみなどがあります。 その他には発熱、倦怠感、頭痛などがあらわれることがありますが、通常は数日でおさまります。 |
A型肝炎ワクチン(HAVワクチン)
A型肝炎は、汚染された飲食物や水を通じて感染する急性肝炎で、発展途上国への渡航者や特定の性的接触(特にMSM:男性間性交渉)を行う人で感染リスクが高まります。A型肝炎ワクチンは、発症を予防するための不活化ワクチンで、3回の接種で長期間の免疫を獲得できます。
接種回数 | 3回(初回・1ヶ月後・6ヶ月後) |
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予防効果 | 高い |
副反応 | 注射部位の発赤や腫れ、しこり、痛み、そう痒感などがあります。 その他には発熱、倦怠感、頭痛、頭重感、下痢、熱感、全身筋肉痛などがあらわれることがありますが、通常は数日で消滅します。 |
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(尖圭コンジローマワクチン)
尖圭コンジローマの原因であるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を予防するワクチンがHPVワクチンです。HPVワクチンには、2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類があります。
このうち尖圭コンジローマの原因となるHPV6型と11型を含むワクチンは4価のガーダシル、9価のシルガード9です。HPVワクチンは主に子宮頸癌の予防に用いられていたため、従来は女性のみの適応でしたが、2020年12月、日本国内でも、ガーダシルが男性にも適応となりました。
接種回数 | 3回(初回・2ヶ月後・6ヶ月後) |
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予防効果 | 高い |
副反応 | 接種部位の腫れや痛みなどがありますが、軽度のものがほとんどです。重度の副作用(ギランバレー症候群やアナフィラキシーなど)は100万人に1人以下しか起きないことが知られており、安全なワクチンと考えてよいと思われます。 |
安全性 | HPVワクチンについては、重篤な副作用の報告があり、国内の若年女性に対する定期接種の積極的勧奨が差し控えられていたことがあります。ただし、その後の追加の調査と、多くの人に接種した世界の報告では、HPVワクチンの副作用は、他のワクチンの副作用と大きな差はないことがわかっています。 |
副反応としては、接種部位の腫れや痛みなどがありますが、軽度のものがほとんどです。重度の副作用(ギランバレー症候群やアナフィラキシーなど)は100万人に1人以下しか起きないことが知られており、安全なワクチンと考えてよいと思われます。
淋病(淋菌)ワクチン(髄膜炎菌ワクチン)
現在、淋病(淋菌感染症)に対するワクチンは、正式に市販されていませんが、ベクセロ(Bexsero)というワクチンが研究の中で予防効果を認めています。
Bexseroは、もともと髄膜炎菌B型に対する予防ワクチンとして開発されました。この髄膜炎菌と、淋病の原因菌である淋菌は、遺伝的に非常に近い細菌です。ニュージーランドで行われた2017年の研究では、Bexseroを接種した人々で、淋病の感染リスクがおよそ30%減少したと報告されています。
接種回数 | 2回(初回・1ヶ月以降) |
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予防効果 | 高い(髄膜炎菌B型に対する効果は確立) |
副反応 | 注射部位の痛みや発熱など軽度なものが多いですが、まれに重いアレルギー反応が起こることがあります。 |
費用
ワクチン名 | 接種回数 | 1回分(税込) |
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B型肝炎ワクチン | 3回 | 11,000円 |
A型肝炎ワクチン | 3回 | 11,000円 |
HPVワクチン | 3回 | 33,000円 |
淋病ワクチン(Bexsero) | 2回 | 27,500円 |
診察料は無料です。費用はワクチン代のみとなります。