トリコモナス症
トリコモナス症とは
トリコモナス症とは、腟トリコモナス(Trichomonas vaginalis)という肉眼では見えないアメーバのような原虫による性感染症です。
感染原因
腟トリコモナスは主に性行為により感染しますが、感染力が強いため、下着やタオル、便器、浴槽などの共有で感染する場合もあります。
症状
トリコモナス尿道炎(男性)
男性の尿道粘膜に膣トリコモナスが感染すると、10日間ほどの潜伏期を経て、排尿時痛や尿道のかゆみ・違和感が出現します。ただし、症状が軽かったり、無症状であることも多いため、感染したことに気づかない場合もあります。また、自然に治ることもあります。
トリコモナス膣炎(女性)
膣トリコモナスが膣や外陰部に感染すると、泡状で異臭の強い黄色いおりものが増加し、膣や外陰部に強いかゆみや刺激感を感じることがあります。通常、感染から約10日後に症状が現れますが、感染者の20~50%は無症状です。このため、感染に気づかずに放置してしまうケースが少なくありません。
検査
尿検査(PCR法)により膣トリコモナスの感染の有無を検査します。※マイコプラズマ・ジェニタリウムも同時検査となります。
検査のタイミング
感染の機会から24時間経過していれば、検査可能です。
検査費用
費用 | 5,500円(税込)※マイコプラズマ・ジェニタリウムも同時検査となります |
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検体 | 尿 |
結果 | LINE・メール・SMS |
即日検査 | 行っておりません |
通常検査 | 結果 2~4日後 |
郵送検査 | 結果 検体到着から2~4日後 |
治療
トリコモナス症の治療は抗原虫薬の内服です。内服期間は10日間です。
治療費用
抗原虫薬の内服(10日) | 11,000円(税込) |
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治癒判定
自覚症状の改善を認め、また再検査により膣トリコモナスの消失を確認し、治癒と判定します。
予防
男性、女性とも、膣トリコモナスに感染しても無症状のケースも多いため、性行為を行う際は、コンドームによる予防が推奨されます。コンドームにより膣トリコモナス の 感染を100%防ぐことはできませんが、感染率を低下させる事が可能です。